美肌水リンスで髪の静電気も防止

美肌水リンスで髪の静電気も防止

毛髪は硬たんぱく質であるケラチンという物質からできています。ケラチンは、美肌水
の記事をお読みになっている読者にはすでにおなじみでしょう。皮膚の表皮角層を形成す
るたんぱく質です。
同じケラチンでできているのに、髪の毛と皮膚では触った感じからしてずいぶん違いま
す。髪の毛が硬くて、表皮がやわらかいのは、ケラチンの中に含まれるシスチンというア
ミノ酸の比率が異なるからです。毛髪のシスチンが16.6?18%と多いのに対して表皮では
3%前後なのです。
ところで、髪の毛の質は人によって異なります。硬い髪とやわらかい髪とを比べてみる
と、硬い髪というのは一本一本が太いのです。
硬い髪の人は、洗髪後に美肌水によるリンス(すすぎ)を試してみてください。ン」れは、
名古屋市にお住まいの三宅律子さんが発見された方法です。洗面器一杯(約3?)の水にペ
ットボトルのキャップ三分の一杯弱2 ?ml)の美肌水原液を加えて、その中に頭を浸し
てから、水ですすぐのです。髪がペッタリするようでしたら、もっと少なくしてみてくだ
さい。石けんで洗髪したときは、ミョウバン原液もペットボトルのキャップ一杯弱加えま
す。美肌水もミョウバン水も標準量ですから、ご自分に合った量を工夫してください。
その後、水分を軽くタオルでふいてから、髪が乾かないうちに一〇?二〇倍に薄めた美
肌水をたっぷりすり込んでマッサージしてください。洗い流さずにそのまま自然乾燥させ
ます。すると、髪がやわらかくサラサラになります。このマッサージ法は、やはり愛知県
にお住まいの主婦が発見されました。お二人とも『ゆほびか』の読者です。

髪の毛は皮膚より早く効果が現れる

ここで、美肌水の毛髪に対する効果についてご説明しましょう。
毛髪の表面の部分をキューテイクル(毛小皮)、その内側の部分をコルテックス(毛皮
質)といいます。コルテックスの真ん中にはさらにメデュラ(毛髄質)という部分があり
ます。
キューティクルは、五〜一〇層のシスチンというアミノ酸が多く含まれている硬いケラ
チンが重なって、瓦あるいは鱗のような状態になっています。キューテイクルは、外界の
刺激が内部に入らないように毛髪全体を保護しています。
一方、コルテックスは毛の約九〇%を占め、毛の大さや強さ、張り、しなやかさなど
の性質を決めています。キューテイクルよりはやわらかい繊維状のケラチンからできてい
ます。コルテックスのケラチンの繊維の間は、さらにやわらかいケラチンや遊離アミノ酸
などの物質で満たされており、水分を保持してやわらかさ、しなやかさをつくっています。
美肌水の成分の尿素は、キューティクルの硬いケラチンを変性させ、ケラチンの重なり
を緩くしてコルテックスにまで入り込み、さらにコルテックスのケラチンをも変性させる
のでしょう。
尿素の作用によって、やわらかくなったケラチンの間にグリセリンが入り込み、グリセ
リンの吸湿性(水分を吸う性質)と難揮発性(蒸発しにくい性質)によって、水分を保持
する力がいっそユ品まり、髪がやわらかくなるものと思われます。
その結果、電導性(電気を伝える性質)がよくなり、空気が乾燥する季節になっても静
電気が起こりにくくなります。それでくしの通りもよくなり、髪がサラサラするのだ――
と私は考えています。
Bさんの場合も一晩で効果が実感できたそうですが、髪の毛は皮膚よりも早く美肌水の
効果が現れます。これは、髪の毛は中身に比べて表面積が広いためです。いろいろな濃度
でリンスしてみて、自分の髪に適した濃度を見つけてください。
ところで、最近、 一〇〜五〇倍に希釈した美肌水をヘアトニックにして、日に見えて抜
け毛が少なくなったという報告が多くなりました。美肌水で抜け毛がふえた報告はありま
せん。だめでもともと美肌水です。 一度お試しください。